トレースしたい思考

今日はふらっとTSUTAYAへ行って、最近ご無沙汰だった小説購入。

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

ミステリは基本的に敬遠している。一冊のうちに必ず人が一人は殺されるけれど、その行為についてあまり必要性を感じないから。
「基本的に殺人事件が起きる」っていうことをフィクションとはいえ受け入れているという感覚が、どうも気持ち悪いなと思う。そんな非現実は楽しいとは思わない。映画だって同じ。殺人など起きなくても面白い話はたくさんあるし。(屁理屈だとわかった上でのささやかな抵抗。天邪鬼とも言う)
でも森博嗣京極夏彦は好きでつい読んでしまう。謎解きの部分よりも、登場人物の思考が好きだ。伊坂幸太郎も同様。
例えば、「美味しいご飯を食べに行くのにこの人を誘いたいな」じゃなくて、「この人と一緒に食べたらご飯が美味しいだろうな」と思う人が多い。
別にご飯を食べに行く必要はない。
ってか矛盾してるし視野が狭い(笑)まあ、狭く深くが好きなんです。という言い訳。
犀川先生の思考は森博嗣に似てるんじゃないかな。萌絵ちゃんも最初嫌いだったけど魅力的だなと思う。