3月1日

過去の日記より転載。

翌日の朝の空が焼ける前のグラデーション

口に出すと嘘になる気がした
聞こえてくる声には気分を削がれた

でも、本当は声に出して言ってみたかったんだ
届くはずないけど、届くように大声で

最後に一度だけ言った

やっぱり嘘っぽく感じた

でも、後悔はしなかった
むしろ清々しかった


武道館は優しかった

今、この目に眩しくうつる
朝焼けのオレンジのように


たくさんの歌
たくさんの思い出が
体を突き抜けてく

あなたの帰る場所はあるから
名前を呼んでくれ
どんなに遠くても迎えに行くよ


あの人は
どんな気持ちで歌ってただろうか

イヤフォンから流れ続けるあの人の声は
悲しいくらいに優しい


陳腐な表現だけれど。
すべて、Syrup16gの音楽を愛する人
いつまでも素晴らしい翌日がありますように。

3月1日

東京にいました。
最後を見届けるために。


詳しいことは、上手く書けないけれど
感じたのは、
どうしようもない優しさと
不思議な清々しさ。

この音楽を、この人達を好きで良かった。
ありがとうと思えた。


これで終わり。だけど、
何かが始まった気がした。


これからもSyrup16gを愛し続けるだろう。